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2011年11月5日 観戦記 パ・リーグCSファイナルステージ 第3戦

福岡ソフトバンクホークスvs埼玉西武ライオンズ(福岡ヤフードーム)

前日の快勝で、日本シリーズ進出に王手をかけたホークス。
今日も勝って、一気に決めて欲しい!という気持ちがある反面、
明日の第4戦のチケットも確保しているので、明日まで持ち越しになってもいいか…等と、複雑な心境のままヤフードームに向かいます(^^;

天神のホテルから、西鉄バスに乗り込んでドームへ。
この試合は一人での観戦予定だが、関西から観戦仲間の一人が来ているので、時間があれば後で合流することに。
ちなみに、レフトスタンドからの観戦です。



試合開始。
もう後がないライオンズは、エース涌井が先発。
ホークスも、エース杉内が登板。

この両投手が、本当に素晴らしいピッチング。
ホークス打線は、涌井投手の前に、4回まで一人も走者を出せず。
杉内は、3回表に、二死二塁から栗山にライト前ヒットを打たれ、ランナーの銀仁朗が一気にホームに突入するが…ライト多村の好返球で、本塁封殺!
好守にも助けられ、4回以降は完全に立ち直った杉内から、ライオンズ打線も5回から9回まで、まったく走者を出せない。
5回裏には、ホークスが多村、長谷川のヒットを足掛かりに一死二、三塁のチャンスを作るが、川崎と本多が凡退し、得点できず。
それ以降も、ところどころで走者は出すものの、あと一本が出ず…涌井の前に無得点。

息詰まる投手戦は、両軍スコアレスのまま、延長戦に。

10回表。この回も、杉内がマウンドに上がったが…
一死後、4番・中村に二塁打を打たれ、久々にピンチを迎える。
続く打者は、5番フェルナンデス。ここまで3打数ノーヒットと、抑え込んでいたが…
レフト線に二塁打を打たれ、これで中村が生還…均衡が破れ、ついにライオンズが先制点。

がっくりと肩を落とし、うずくまる杉内に、コーチやナインが駆け寄るが…
もうすでに、続投する力は残っていない。
ここで秋山監督がベンチを出て、投手交替を主審に告げた。
うつむき加減でベンチに戻る杉内に、スタンドからは万雷の拍手。
一人でここまで投げ抜き、わずか1失点。誰も彼を責められない。
後続は、リリーフの金澤、森福が抑えて、ライオンズは1点どまり。

1点ビハインドとなって迎えた、10回裏。
既に王手をかけて圧倒的に有利であるとはいえ、短期決戦のCSでは、このまま涌井投手に完封負けでも喫すると、一気にライオンズに流れが傾きかねない。
何とか反撃したいところ。

一死から、6番・小久保がセンター前ヒット。代走に福田が起用される。
続く多村のサードゴロの間に、福田は二進。
二死二塁となって、打者は、この日2安打の長谷川。
次打者は9番・山崎だが、ネクストバッターズサークルに松中が控えているため、おそらく山崎には代打松中…
ライオンズバッテリーは、敬遠策は取らず、長谷川と勝負…そして…
長谷川の放った打球は、右中間を深々と破り、起死回生の同点タイムリー2ベースとなった!

もう蜂の巣をついたような、昨日の松中の満塁弾の時と同じような大歓声がドームにこだまする。
私も、周りの人たちと、誰彼構わずハイタッチやら握手やら…万歳三唱で、ボルテージが一気に上がった!
涌井投手も、ここで降板。
続く代打・松中で、一気にサヨナラ勝ちと行きたかったが…涌井をリリーフした石井一久投手の前に、惜しくも凡退で、溜め息に包まれる。
しかし、11回表の守備につくホークスナインには、ものすごい拍手が送られた。

11回表は、前の回から登板の森福がライオンズ打線を三者凡退に抑え、裏は川崎のヒットを足掛かりに一死一、二塁のチャンスを作るが、ライオンズは三番手リリーフに牧田投手を起用し、4番・カブレラ、5番・松田が連続三振に倒れて、無得点。
1−1の同点のまま、12回に突入。
CSのルール上、 延長戦は12回で打ち切り。
さらに、すでに3勝(アドバンテージ含め)しているホークスは、この試合は引き分けでも、CS突破=日本シリーズ進出が決まる。
ということは、もし仮に12回表のライオンズが無得点だった場合、その裏の攻撃はやるんだろうか?という疑問も沸いてきた。

そして、12回表。この回から登板の馬原が、一人の走者は出すものの、後続は打ち取って、二死一塁。
ライオンズの打者は、途中出場で7番に入っている大崎選手だが…ライトへのフライ。
レフトスタンドから見ていると、ライトの多村が、上を見上げたまま、ほとんど動かないので、もしや打球を見失っているのでは!?と思ったが…
何事もなくキャッチし、 1−1の同点で、12回表を終了。

この時点で、ホークスの日本シリーズ進出が決定!!
もはやスタンドの人々も、この事実を知っており、完全にお祭りモード…
何とも異様な雰囲気になったので、警備員も駆けつけ、「この裏(12回裏)もありますので…まだ終わってませんので」と、説明。
「そうか、裏もやるのか。でも、ライオンズナインは、何をモチベーションに守備につくんだろう?」と、複雑な気持ちのまま、見守ることに。

その12回裏は、先頭の福田がセンター前に二塁打(好走塁!)で出塁すると、何と次打者の多村を、ライオンズベンチは敬遠…
これを見て、「何をいまさら…」「何の意味があるんや?」というブーイングもあちこちから起こったが、私は、最後の最後まで勝負に徹したライオンズに、敬意をおぼえた。
勝負事だから、負けるよりは引き分けのほうがいい。
レフトスタンドの一角で応援してくれている、ライオンズファンのためにも、当然の策だっただろう。

ここで打者は長谷川
涌井から同点タイムリーを打って、3安打の大活躍だが、この場面でも、牧田から当たり前のようにセンター前にヒットを放ち…
サヨナラタイムリーとなって、ホークスの勝ち!


ホークス 2x−1 ライオンズ

試合が終わった瞬間、周りの人たちと握手を交わし、「おめでとう!」「強かったなぁ、今年は!」喜びを分かち合って…
秋山監督や孫オーナーの胴上げ、セレモニーなども、テレビではなく、現地でみると格別でした☆

ドームを出ると、関西から来ていた仲間の一人と合流し、天神で祝勝会。
ここでは、「明日(第4戦)も試合があると想定して、チケットや新幹線の手配をしてたから…明日は新幹線の発車時刻までヒマだ」という話にもなりました(苦笑)
翌日、ホテルとチェックアウトして、しばらく博多をぶらぶらしたあと、地元福岡のホークスファンのお友達から食事に誘われたので、合流し、有名なモツ鍋の店に。
野球のことだけでなく、仕事やプライベートの、色々な話をして、楽しかったです(^^)

店を出てから、20時に博多発の新幹線に乗って、新大阪に帰りました。

※この試合の写真は、枚数が多くなってしまったので…こちらにまとめて掲載します m(__)m

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