観戦記INDEX

     

2011年6月4日 観戦記 セパ交流戦

阪神タイガースvs福岡ソフトバンクホークス(阪神甲子園球場)
写真表示:ON OFF
  

今年もやって来た、甲子園でのタイガースとの交流戦。
毎年、応援の数では、ホークスは圧倒的にアウェイ状態ではあるが、そのレフトスタンドビジター応援席にとてつもない一体感が生まれるのも、このカードの特徴です。
いつもの応援仲間の、5人のうち1人が、諸事情で来られなくなったのは残念でしたが、4人でテンションを上げつつ、プレイボールを待つ。



初回、ホークスは、能見投手の立ち上がりを攻め、一死3塁の絶好の先制のチャンスを迎えるが…
内川が三振し、その時なぜか三塁走者の本多が飛び出して、最悪のゲッツー
ビジター応援席は「あー…!」と溜め息に包まれ、我々も「(相手を)助けてどないすんねん!」と口々に叫ぶ、フラストレーションの溜まる幕開け。
「このミスが、後々まで響かなければいいが…」と不安だったが、その不安が的中し…
ホークス打線は、能見をなかなか攻略できず、無得点が続く。



一方のホークス先発の杉内も、3回まではタイガースに一人の走者も許さず、上々の立ち上がり。
4回に二死1,2塁のピンチを招くが凌ぎ、能見に負けじと、無失点ピッチング。
両先発投手の好投で、7回表を終えて0−0。

 

そして迎えた、7回裏。
金本のヒット、城島の四球に、杉内の暴投も絡み、二死2,3塁の大ピンチ。
8番・柴田に代打・関本が起用されたので、ホークスベンチは敬遠を指示。
二死満塁となって、打者は投手の能見
タイガースにとっては、願ってもない先制のチャンスだけに、誰が代打で出てくるんだろう…と、見守っていたら…
なんと、能見がそのまま打席に向かい、場内アナウンスも「9番・ピッチャー能見」
これには、我々ホークスファンも「え〜!!」と驚いたが、甲子園球場全体が、大きくどよめいている。
「え、なんでや?」「リリーフおらんの?」という声の中、杉内は能見を三振に仕留めて、ピンチを凌いだ。
終わってみれば、この場面が、大きなキーポイントとなったような気がする。

8回の表裏も、能見と杉内が無失点で抑えて、0−0のまま9回の攻防に。

9回表、この回先頭の本多が二塁打で出塁したが、続く内川は投ゴロに倒れ、本多は二塁に釘付け。
走者を進められず、嫌なムードになりかけたが…ここで4番・小久保がセンター前にヒット、待望の先制点!
チャンスらしいチャンスが来ず、フラストレーションが溜まっていたレフトスタンドは、一気に大歓声!
その流れに乗って、多村もタイムリー2ベースで続き、2−0!
最終回に来て、ようやく能見をとらえた。

9回裏は、もちろん馬原が登板。
二死からヒットと四球で走者を溜めてしまい、またタイガースファンで埋め尽くされた甲子園が異様な盛り上がりを見せたが…
最後は、林威助をセカンドゴロに打ち取って、ゲームセット!
8回を被安打2、奪三振11、無失点の好投が報われた杉内は、これで3勝目。
馬原は5セーブ目。

ホークス 2−0 タイガース

 

勝利の瞬間、喜びを爆発させたレフトビジター応援席は、そのまま応援団のリードで『二次会』へ。
喜びを分かち合ってから、帰途に着きました。

web拍手 by FC2

     

▲TOP
→INDEX
→HOME
inserted by FC2 system